PORT OF COFFEE代表のまさてぃーです!!
我が家にも遂に、こんな不思議なドリッパーが届きました!!
コーヒー抽出器具の老舗。HARIO(ハリオ)の『W60』ドリッパーです!!
それでは早速行ってみましょう!!
W60とは?
HARIO(ハリオ)のW60ドリッパーとは、名器『V60』のスパイラルリブを引き継ぎつつ、脱着可能な樹脂メッシュパーツを追加した次世代ドリッパーです。
なんだ!?これは??
と思いますが、中身の構造はこんな感じになっています。
中身は、ドリッパーと樹脂メッシュパーツのセットになっており、
- 樹脂メッシュパーツで淹れる
- ペーパーフィルターで淹れる
- 樹脂メッシュパーツとペーパーフィルターで淹れる
この3パターンの抽出ができるようになっています。
取説にはこんな感じに分かりやすく解説されています。
樹脂メッシュパーツだけを使って淹れるとペーパーフィルターでは味わえないコーヒーオイルを感じことができます。
僕はあまり気にはなりませんが、金属メッシュフィルターの場合の金属臭を感じてしまい嫌だという方にも抵抗なく使えるものとなっています。
その他にもペーパーフィルターだけでの抽出はもちろんのこと、樹脂メッシュフィルターとペーパーフィルターを組み合わせることですっきりとクリアな味わいに抽出することができます。
中身を見てみよう
箱の中身はこんな感じ!!ワクワクしますね!!
気になる樹脂メッシュパーツを取り出してみると、フィルター部分はこんな風に薄~くて繊細な作りになっています。
スピーカーの部品と間違えないようにしましょう!!(笑)
コーヒーに使いましょうね!!
さらに気になるドリッパーはこんな感じの特徴的な形になっています。
良く見てみると、リブの形がV60よりも深くなっているような気がします。
一応、V60と並べて見てみたらこんな感じになりました。
V60の方はリブが出口に向かって深く(高く)なっていますが、W60は入り口が深くて出口が浅く(低く)なっていますね!!
これはカタチが似ているとは言え、かなり仕様が変更されていますね!!
更に近くで見てみるとよく分かります。
こちらはV60。
そしてこちらがW60。
全然違っています!!
これはもう別物と言っても良いですね!!
詳しくは、この後の抽出比較をしてからお話していきますね!!
抽出比較してみよう
写真の左が『V60』で右が『W60』です。
今回使用する豆は、エチオピアのナチュラル浅煎りを20g。中挽きです!!
ペーパーフィルターを使った抽出をして、抽出量280mlを同時に2つ抽出していきます。
それでは蒸らしから始めていきます!!
蒸らしの段階ではほとんど変わりはないように思えます。
しっかりと蒸らしを終えたらお湯を加えていきます。
ここまでくると、違いに気付きます!!
W60の方はお湯を注ぐごとにコーヒードームが横にも縦にも広がっていき、お湯の落ちるスピードも速くなります。
V60も同じようにお湯を注いでいますがコーヒードームは縦に広がる印象です。
W60の方がお湯の高さによってスピードが変わるような印象ですね。
280mlを抽出するのにW60は、V60よりも3秒ほど早く抽出されましたが、これはハンドドリップによる誤差の範囲だと思います。
特に抽出時間が圧倒的に変わってはいない気がします。
それよりも、抽出のプロセスが変わっている印象を強く感じました!!
2つの味を比べてみましょう!!
味を比べてみよう
味を比べてみるとよく分かりました!!
W60は全体的にバランスの良い味にまとまっています。
エチオピア ナチュラルのベリー系の酸味もありながら、ダークチョコレートを思わせるビターな印象もしっかりと出ています。
重心がど真ん中にしっかりとまとまっている印象です。
V60は全体的にベリー系の酸味が立ってきています。
最初の印象が明るくて、重心が少し軽い印象です。
- W60:バランスが良い印象
- V60:明るい印象
これは、どちらも気分によって使い分けられるドリッパーですね!!
W60は浅煎り豆のポテンシャル↑↑
サードウェーブ系のコーヒー豆の流行により、巷では浅煎りの豆がものすごく増えました!!
なぜなら、コーヒー豆の個性を際立たせるように短い焙煎時間で焙煎されるコーヒーはどうしても中煎りや深煎りよりもフレーバーが強くなる一方で味が軽くなる傾向があります。
もちろん、素晴らしいフレーバーを持ったコーヒー豆は香り高く、甘みも強いので、中煎りや深煎りを超える感動があります。
その繊細な浅煎りの豆のポテンシャルを引き出すのには、その豆の個性や性格を知り、抽出レシピを最適化する必要もあります。
特に、浅煎りのコーヒー豆は個性を引き出すために早い抽出時間でそのコーヒー豆の持つ特徴を際立たせてあげるレシピが多いです。
一般的に、抽出時間が速いと味が薄くなります。
かと言って抽出時間を延ばすと雑味などが出るリスクがある。。。
では、どうしたらいいの??
それは、『抽出効率』を上げることで解決されます。
一般的には『抽出効率』を上げるためにコーヒー豆の挽き具合を細くしたり、湯温を高くしますが、他にも方法があります。
『湯通りを良くする』とは、ドリッパー内でコーヒー豆から発生するガスを上手に逃がしてあげて、湯がコーヒー豆に触れやすくさせてあげることです。
W60はリブをドリッパーの真ん中辺りから上にかけて深く設計することで、ドリッパー内のコーヒー粉が縦にも横にも広がりやすくなることで、ガスが逃げやすくなり、湯もコーヒー豆に触れやすくなっていると思われます。
W60は、浅煎りのコーヒー豆のポテンシャルを十分に引き出すというコンセプトのもとにつくられたドリッパーです。
ということで、今回は我が家に届いたHARIO(ハリオ)『W60』ドリッパーについてお話をいたしました。
次回は、残りの2種類の淹れ方も実践したお話をしていきたいと思います!!
それではまた次回もお楽しみに!!
今日も楽しいコーヒーライフをお過ごしください!!
以上、まさてぃーでした!!
後編はこちらから
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まさてぃー コーヒー好きの皆さんこんにちは!! PORT OF COFFEE代表のまさてぃーです!! 前回に引き続き、2021年のHARIOの新作ドリッパー『W60』をレビューしていきたいと思い[…]
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