ブルーマウンテンで知られるジャマイカのコーヒーって?特徴や違いを詳しく説明!

 

 
マサティ
こんにちは!「ブルーマウンテン」というコーヒーの名前を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?


日本ではかなり有名な銘柄で、「コーヒーの王様」とも呼ばれているブルーマウンテン。
では、どこの国のコーヒー豆かご存知でしょうか?

それは、ジャマイカなんです!
今回はブルーマウンテンを中心に、ジャマイカのコーヒー豆についてお伝えしたいと思います。

 

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ジャマイカのコーヒー豆の品種

 

国土の約80%が山地であるジャマイカはコーヒー豆の栽培に向いており、中でもブルーマウンテン山脈の標高800m~1200mの決められたごく一部のエリアであるブルーマウンテン地区で栽培された高品質のコーヒー豆を「ブルーマウンテン」と呼びます。

ブルーマウンテンはティピカ種のコーヒー豆で、ジャマイカ産のコーヒー豆の生産量の約25%を占めており、残りの75%はそのほかのコーヒー豆を生産しています。


 

ブルーマウンテンと同じティピカ種であっても、ブルーマウンテン地区で栽培されたコーヒー豆でなければ、いくら高品質で美味しいものでも「ブルーマウンテン」と名付けることは許されないのです。
また、ブルーマウンテン地区で栽培されたものでも、欠点豆の混入率が3%未満であり水分含有量が10%〜12.5%、味覚鑑定によるチェックをクリアしたものが「ブルーマウンテン」として名付けられるのです。

ブルーマウンテンのほかにハイマウンテン地区(標高500m~1000m)で栽培された「ハイマウンテン」や、標高300m~800mの上記地区以外で栽培された「プライムウォッシュ」など銘柄が分かれています。

 

標高銘柄
800 ~ 1200ブルーマウンテン
500 ~ 1000ハイマウンテン
300 ~ 800プライムウォッシュ

ブルーマウンテンの特徴

 

ブルーマウンテンはジャマイカの法律で定められたブルーマウンテン地区で栽培され、法律で定められた精製・加工工場で処理されたものにしか付けられない希少な銘柄で、主な輸出国は日本、イギリス、カナダ、アメリカ。

特に日本では生産量の80~90%を輸入しており、ほとんどが日本人によって飲まれている銘柄でもあります。

日本でブルーマウンテンが広まったきっかけとしては、日本がブルーマウンテンを輸入しはじめた1930年代後半、当時のジャマイカはイギリス領でした。そのため英国王室御用達の宣伝文句で販売したところ日本国内でヒットしたことから、日本では特別なブランド豆として定着しました。

その後の日本は、ブルーマウンテンの市場確保や生産の発展のための円借款「ジャマイカ・ブルーマウンテンコーヒー開発事業」が推進され、1988年にハリケーン・ギルバートによりジャマイカのコーヒー農園が壊滅状態になった際には、日本は金銭的支援によりブルーマウンテンの栽培を支えました。

このようにして、日本とブルーマウンテンの栽培には深い関わりがあるのです。

 

 
マサティ
ブルーマウンテンは、豆の大きさによるランク分けがされています。

豆の大きさ

↓↓

ブルーマウンテンNo.1
ブルーマウンテンNo.2
ブルーマウンテンNo.3
ピイーベリー(丸豆)


品種はアラビカ種のティピカ。加工方法は水洗式(ウォッシュド)。

ブルーマウンテンの品種であるティピカ種は病虫害に弱いため品質管理が厳しく、ブルーマウンテン地区では急斜面のため栽培方法は主に手摘みとなり、大変希少価値の高いものとなります。

しかし、ブルーマウンテン地区の環境は上質なコーヒー栽培に適しており、昼の気温は約30度、夜は約15度というコーヒー豆の栽培には優れた寒暖差の激しさがあり、土壌は有機物を多く含む火山灰であるためコーヒー豆の栽培に必要な養分が豊富です。

 

ブルーマウンテンの味わい

国家をあげてコーヒー豆の栽培環境が見事に整っているブルーマウンテンの味わいや風味は、酸味・甘み・苦みのバランスが見事にとれていて、上質でふわりと漂う甘い香りがあります。口当たりもやわらかい印象が特徴です。

上質で高いレベルでバランスがとれているブルーマウンテンはたちまち多くの日本人に愛されることとなりました。

  • 酸味・甘み・苦みのバランスがとれている
  • 上品な甘い香り
  • やわらかな口当たり

 

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ブルーマウンテンは最高級なの?

日本では最高級銘柄として定着しているブルーマウンテンですが、世界的には最高級銘柄ではありません。
国際コーヒー機関(ICO)による4段階評価によると、最高級からワンランク下の評価がされています。

日本での商業的成功から世界的な評価よりも価格が先行して上がっており、過大評価されていることも現実です。

また、「ブルーマウンテンブレンド」と呼ばれるブレンド豆も国内で多く流通しております。
こちらは、ブレンドの内訳最低30%にブルーマウンテンが入っていれば「ブルーマウンテンブレンド」と名乗ることが出来るため、「ブルーマウンテン」の銘柄を使うために最低量のブルーマウンテンをブレンドしたものも販売されています。

品質の良いブルーマウンテンを味わうには、やはりシングルオリジンを選ぶのが良いでしょう。

 

ブルマン樽での輸出

世界中に数あるコーヒー豆のブランドですが、その多くは麻袋詰めで輸出されています。しかし、ブルーマウンテンは唯一、専用の樽詰めで輸出されています。

その理由は、樽の材料である木が内外の湿気を吸収し、放出することによって、湿度や温度変化などコーヒー豆の輸送環境の大きな変化を緩和するためです。樽詰めは余分な手間やコストがかかりますが、コーヒー豆の品質を維持するための重要な役割を果たしているのです。

 

 
マサティ
まさにコーヒーの王様」と呼ばれるブルーマウンテンだけありますね。

 

まとめ

 

 
マサティ
ブルーマウンテンで知られるジャマイカのコーヒー栽培には、日本のブルーマウンテン愛が関わっているんです。

 

スペシャリティコーヒーのブームが到来して以降、日本国内でも多くの高品質なコーヒーを味わうことが出来るようになりました。まずは、日本のスペシャリティコーヒーの草分け的存在でもある「ブルーマウンテン」を味わってみてはいかがでしょうか。


ブルーマウンテンのコーヒーはこちら

 

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