コーヒーの蒸らしについて解説!蒸らしの力で表現したい味わいを!

まさてぃー
こんにちは!
PORT OF COFFEE代表のまさてぃーです!
コーヒーの”蒸らし”ってなんですか?

今回はハンドドリップをする際のコーヒーの『蒸らし』の疑問についてお答えしていきたいと思います。

 

本記事の内容

  • 「蒸らし」の必要性について
  • 蒸らしをする際のポイント

 

まさてぃー
それでは行ってみましょう!

このブログは自家焙煎珈琲店 PORT OF COFFEE代表のコーヒー好きな管理人が、一緒にコーヒーを楽しめる仲間を作るために華やかなコーヒーの世界から沼までを綴っていくコーヒーブログです。

 

スポンサーリンク

蒸らしってなに?

ドリップコーヒーを淹れる際、ドリッパーへセットしたコーヒー粉に少量のお湯を注いで馴染ませる工程のことを「蒸らし」といいます。

まさてぃー
一気にお湯を注がずに、まずは少しお湯を注いであげることを言います。

 

なぜ蒸らしをするの?

蒸らしを行う主な理由は、炭酸ガスを逃がすことにあります。

コーヒー豆は焙煎すると炭素と酸素が化合して炭酸ガスが発生します。

よくコーヒー豆を購入して数日経つと袋がパンパンに膨らむことがありますが、これはコーヒー豆から発生した炭酸ガスによるものです。

このように炭酸ガスが発生した状態で抽出しようとすると、ガスがコーヒー粉とお湯の間に入り込み、抽出を妨げてしまうのです。

 

挽くことでガス放出が盛んになる

コーヒー豆は抽出の際に挽きます。

挽くことで空気に触れる表面積が多くなり、炭酸ガスが発生する表面積が多くなります。

そのため、抽出の際に蒸らしを行ってガスを逃がしてあげる必要があるのです。

 

蒸らしが必要な条件

まさてぃー
蒸らしを行う主な理由は、炭酸ガスを逃がすことにあります。

ただし、全てのコーヒー豆に蒸らしが必要な訳ではありません。

炭酸ガスが十分に抜けた状態の豆(ガス抜きが十分に行われた豆)は、蒸らしは必ずしも必要ではありません。

 

簡単な確認方法

まさてぃー
蒸らしが必要な豆と必要ではない豆の確認方法ですが、とても簡単です。

それは、「お湯をかけてみる。」です!

抽出の際、コーヒー粉にお湯をかけてみて膨らまない、或いは泡が出ない豆はほとんど蒸らしは必要ないと考えて良いです。

逆に、凄く膨らむ、或いは泡が凄く出る豆は、しっかりと蒸らしを行う必要があります。
浅煎りのコーヒー豆はほとんど膨らみませんし、深煎りになればなるほど膨らみは激しくなります。

 

必要な湯量は?

コーヒー粉は重量のほぼ倍の量の水分を吸収するので、豆量の倍の湯量を注いで蒸らすと効率がいいです。

 

まさてぃー
10gのコーヒー粉は20g(ml)のお湯で蒸らしを行うと効率がいいです。

蒸らしでお湯を注ぎすぎてもコーヒーの要素がほぼないお湯が落ちてしまうので、できるだけ無駄のない湯量を注ぎましょう。

 

蒸らす時間の目安は?

お湯を注ぎコーヒー粉が膨らみきった状態が蒸らしを終える目安です。

蒸らす時間に決まりはありません。

コーヒー豆の状態に合わせて膨らみ具合・蒸らす時間が変わるので、コーヒーの状態をよく観察しながら決めていきましょう。

 

  • 蒸らしを行う理由は、炭酸ガスを逃がすこと
  • ガス抜きが十分に行われた豆は、必ずしも必要ではない
  • 豆量の倍の湯量を注いで蒸らすと効率がいい
  • お湯を注ぎコーヒー粉が膨らみきった状態が蒸らしを終える目安

 

スポンサーリンク

表現したい味をゴールに!

蒸らしの必要性の解説をしましたが、それはただの基準でしかありません。

まさてぃー
コーヒーはもっと自由なものです!

ここからは、蒸らし時間による味の変化を解説していきましょう!

 

蒸らし時間で変わる味の変化

蒸らし時間によりコーヒーの味わいは変化します。

しっかりと蒸らしを行えば、炭酸ガスがしっかりと抜け、抽出効率が上がります。

まさてぃー
ただし、「抽出効率が良い=美味しい」とは言い切れません。

抽出効率とは、ただ単にコーヒーの要素が引き出される効率のこと。
必ずしも美味しいと感じる要素だけが引き出される訳ではありません。

抽出効率が上がれば上がるほど雑味や苦み、渋みも抽出されやすくなります。
逆に抽出効率が悪いと酸味が多くなり甘みも足りない味になってしまいます。

まずは飲んでみる

まずは飲んでみて、違いを知ることがベストです。

その際には、しっかりと条件をそろえておくと比較がしやすいです。

例えば、

  1. 湯温は90℃
  2. 豆とお湯の比率(例えば1:16)
  3. 挽き具合は中挽き
  4. 蒸らし後は2分で抽出を終える

蒸らし以外の条件をある程度決めておくことで、蒸らしによる味わいの差がよく分かります。

検証を繰り返す

先ほどの条件で、まずは表現したい味を決めて、基準となる蒸らし時間で始めてみましょう!

例えばこんな感じです。

  1. まずは蒸らし30秒で淹れてみる
  2. 甘味が足りないし酸味が強い
  3. 蒸らし60秒で淹れてみる
  4. 苦みや渋みが強い
  5. 蒸らし40秒で淹れてみる
  6. 甘味が出てきたけど少し酸味が強い
  7. 蒸らしは40秒くらいがベストかな?
  8. 挽き具合を細かくしてみる or 湯温を上げてみる

最終的には自分が表現したい味に近づけるのがゴールです!

「酸味は抑えて、少し苦みが欲しい」のなら、もう少し蒸らしの時間を増やしてみたり、抽出効率を上げるために少し細かく挽いたり、湯温を上げてみても良いかもしれません。

たくさん試して、たくさん飲もう!

まずは試してみること、コーヒーには分からないことがたくさんあります。

だから、意外なところで「美味しい」を発見できてしまったりします!
たくさんコーヒーを淹れて自分のレシピを増やしてみてください。

今回は、コーヒーの「蒸らし」についてお話をしました。
好きなコーヒー抽出のレシピを作ること。それがコーヒーの楽しいところでもあります。

ご参考になったら嬉しいです!

以上、まさてぃーでした!

 

 

最新情報をチェックしよう!
スポンサーリンク