いよいよスターバックスのコーヒー豆『ケニア』を使ったオリジナルのハンドドリップレシピを考えていきますよ~!
せっかくの大好きなコーヒー豆なので、自分が美味しいと思うレシピも考えたいですよね。
コーヒーはとっても奥が深いので、探求していけばいくほど面白い発見がありますよ!
詳しいレシピの作り方やオリジナルレシピをご紹介いたしますので、スターバックスの『ケニア』や、それ以外のコーヒー豆でもオリジナルレシピを美味しく作ってみたいと思う方の参考になると思います。
それでは行ってみましょう!!
味の分析
まずは、スターバックス『ケニア』をドリップする際の味の分析からしていきます!
ハンドドリップでコーヒーを淹れる際の味の分析方法として、すごくポピュラーなやり方の一つとして”抽出の段階によって出てくる味の要素を調べる”といったものがあります。
それは、「お湯を注ぐ毎に抽出される味をテイスティングする」という方法です!
前回のスターバックス推奨のレシピを参考にした淹れ方で、1投ごとにお湯を注ぐたび抽出されるコーヒーの味をテイスティングしてみましょう!
前回のスターバックス『ケニア』をドリップしたお話をまだお読みでなければ、ぜひ読んでみてください^^
さて!前回はスターバックスの『ケニア』に対する愛情が溢れ出してしまい、まだコーヒーを淹れられていないのですが、今回はしっかりとこの『ケニア』を淹れて飲んでみたいと思います! 前回のお話はこちら [sitecard subti[…]
分析方法
それでは早速、『ケニア』の美味しさの秘密を暴いていきたいと思いますよ!
準備するのは、ハンドドリップをする際の道具とカップを5つほど用意します!
細かくはこんな感じです。
- コーヒー豆:15g 中挽き
- お湯:270g 90℃
- ドリッパーとペーパーフィルター
- ドリップスケール または キッチンスケールとストップウォッチ
- カップ:5つ
カップがズラッと並んでおりますが、先頭のカップにドリッパーと中挽きに挽いた『ケニア』をセットしていきましょう。
今回のドリッパーは、僕の大好きなHARIO V60を使います!
セットするとこんな感じです!
完全に戦闘準備が完了した構えになっていますねぇ。
今回は先にペーパーフィルターを湯通ししてありますが、そこは好みに応じてやってみてください。
一応、湯通しすると、ペーパーの紙の匂いが取れるのでオススメです!
はい!ここまでセットが完了しましたら、全体の注ぐ湯量270gを5回に分けて注いでいきます。
大体、1投60gくらいが目安ですね。
それでは注いでいきましょう!
1投目・・・蒸らしも含めて60gのお湯を注いでいきます。
1投目のお湯がドリッパー内から落ちきる前に、次のカップと入れ替えましょう!!
リセットし忘れると、頭が混乱してプチパニックになりますよ(笑)
続いて2投目、3投目とカップを入れ替えて注いでいきましょう!!
今回は、3分30秒ほどですべての抽出が完了しました。
ズラッとカップたちを並べると、こんな感じで圧巻ですね!!
左からの順に1投目→5投目となります!!
この分析で注目する点は、「抽出段階(投数)と抽出時間」です。
今回のコーヒーの分量・挽き具合・湯の温度で、3分30秒をかけて抽出した場合の味わいの出方を一つの目安としてこれからのコーヒーレシピ作成に活用していきます。
こういう検証を何度も重ねてレシピを詰めていくと、自分にとって本当に美味しいレシピができるのでオススメな検証方法です。
それでは、1投目のものから飲んでみましょう!!
ブラックカラントの深い果実味をカラメルのような濃厚な甘味で丸く閉じ込めた味が出ています!!
エスプレッソにしても、絶対に美味しいと思う!!
1~5投目の味わいをまとめるとこんな感じになりました。
- 1投目~00:40:深い果実感とカラメルの甘さ。
- 2投目~01:30:果実味のある酸味がでてくる。甘味が減。
- 3投目~02:20:スッキリとした甘さ。
- 4投目~03:00:若干の渋みがでてくる。
- 5投目~03:30:雑味が出てくる。
こんな感じで、『ケニア』のポジティブ要素とネガティブ要素の出方が分かってきました。
どれだけネガティブ要素を抑えつつ自分の好きなポジティブ要素を出してあげられるかが腕の見せ所ですね!
オリジナルレシピ
ということで、抽出の前半から2分30秒くらいの早めの時間でポジティブ要素がぎっしりと詰まっている感じということが分かりました。
あとは、ケニアのジューシーさを出していきたいですね!
先ほどの中挽きだとブラックカラントのような深い果実味が印象的です。
その味わいもすごく美味しいのですが、『ケニア』のもつグレープフルーツのようなジューシー感を出してみたいですよね!
ということで、しっかりとジューシーな果実感を出しつつも軽くなく、苦みも少ない淹れ方をいろいろと検証をすすめてみたところ、こんな感じのレシピができました!!
- コーヒー豆:15g
- 挽き具合:中粗挽き
- お湯の量:270g
- 湯温:85℃
- ドリッパー:HARIO V60
- 00:00~00:40:40g
- 00:40~01:10:40g(計80g)
- 01:10~01:45:100g(計180g)
- 01:45~02:20:90g(計270g)
それでは、こちらのオリジナルレシピで抽出していきましょう!!
抽出開始!!
それでは楽しく抽出開始していきます!!
まずはコーヒーサーバーとドリッパー、ペーパーフィルターをセットして湯通し(ペーパーリンス)をしていきます。
ペーパーリンスはやってもやらなくてもいいですが、僕はペーパーリンスおすすめです!
気合が入ります!!
それでは15gに計量したスターバックス『ケニア』を中粗挽きに挽きます。
コーヒー豆を挽くときにコーヒーミルにどうしても挽いた粉が少し残ってしまうので計量するときは15.5gなど、ちょっとオーバーするくらいが丁度いいです。
挽き具合はこんな感じです。
挽いたコーヒー豆の角が立っているのがよく分かる程度です。
大きさは1mm~1.2mmくらいが目安です。
物差しで測らなくていいですからね(笑)
感覚的に、中挽きより少し粗めといった感じです。
自宅にコーヒーミルを持っていない方はスターバックス店舗で購入の際に「ペーパードリップ用よりも少し粗めの挽き具合」に挽いてもらったものを使用しましょう。
ちなみに、コーヒー豆は粉の状態ですと鮮度劣化のペースがとても速いので、こちらの以前の記事の方法で保存してみてください!
まさてぃー コーヒー好きの皆さんこんにちは!! PORT OF COFFEE代表のまさてぃーです!! PORT OF COFFEEのコーヒー豆をご購入くださるお客様の中で、コーヒー豆を粉の状態で保存するにはどうする[…]
豆を用意しているときにお湯を沸かしておきましょう!
沸かす温度は85℃。
高温で出やすい強い苦みがこの温度なら出にくく、『ケニア』のもつジューシー感が引き立つ温度でもありました。
85℃と言われて「ぬるくないの?」と思われるかもしれませんが、中深煎りや深煎りのコーヒー豆はこのくらいの温度が適温だったりします。
それでは、挽いたコーヒー豆をドリッパーにセットして(セットしたコーヒー豆は平らにならして)蒸らしのお湯を40g注いでいきます。
ゆっくりと、コーヒー豆全体に染み渡らせるように注いでいきます。
蒸らし時間は40秒ほどではありますが、豆のリアクションを見てあげて、まだ膨らむようであれば膨らみ切るまで待ってあげましょう。
逆に、最初の注ぎ始めからリアクションのない場合は、1投目を更にゆっくりと全体にぽたぽたとお湯をかけてしっかりとお湯を含ませてあげましょう。
いい仕事したいです。
蒸らしを終えたら、続いて2投目です!!
2投目の40gはあまり攻めずにコーヒードームの中心あたりを重点にゆっくりと注いでいきます。
このあたりで、『ケニア』のもつ味わいのベースが作られるイメージですね!!
続いて3投目からは攻めていきますよ!!
3投目は100gのお湯を注いでいきます。
注ぐスピードは、少し早めですがフィルターについているコーヒー豆の隔壁を崩さないように丁寧に注いでいきましょう!!
4投目はいよいよ最終ステージです!
SASUKEで言うところの最後のロープです!
4投目は最後に濃度を整えてあげるようなイメージです。
雑味などのネガティブ要素を極力抑えてすっきりとしたジューシー感のある味に仕上げたいので、ほぼ真ん中に1点投入の感覚で淹れていきます。
プロ野球選手で言うと藤川球児選手です!
お湯を注ぎ終えたら、ドリッパー内のお湯が落ちきる前にドリッパーを外してあげましょう。
ドリッパー内のお湯を落とし切ると、雑味が出る原因となってしまいますので、「もったいない」と思わずにドリッパーをとってあげましょう。
最後にドリッパーを揺らしてサーバー内のコーヒーの濃度を均一にします。
コーヒーカップに注いだら出来上がりです!!
お待たせいたしました!ドリップコーヒーです!!
さて、お味はいかがでしょうか!?
温度が下がってくるとジューシーなグレープフルーツの酸味が顔を出してきました!
チョコレートのような苦みが合わさり、フルーツ入りのビターチョコレートを食べているみたいです!
ということで、スターバックス『ケニア』のオリジナルレシピが完成いたしました!!
いやぁ~。コーヒーって楽しいですね!!
ここでひと手間
さらにクリアな味を目指したいのなら、欠点豆を取り除くと雑味や強い苦みを抑えることができます。
欠点豆とは、割れた豆や貝殻豆と言われる通常の豆とは異なる形の豆をいいます。
コーヒーの焙煎の際に、他のコーヒー豆と火の通りやすさが異なるため、バラつきが生まれます。
この焙煎のバラつきが、味のニュアンスに影響を与えます。
さらにクリアな味を目指すのであれば、この欠点豆を取り除く作業(ハンドピック)をすると良いでしょう。
ちなみに、こんな感じのものがありました。
コーヒー豆の内側がくりぬかれたような形をしているのが貝殻豆です。
どちらかというと僕はハンドピックしてから淹れたい派ですが、休日のゆっくりしたときにハンドピックはやりたいですね。(笑)
ちなみに今回のオリジナルレシピは、ハンドピックせずに淹れています。
それでも十分に美味しいですよ!!
僕のスタバ愛と『ケニア愛』が溢れて長編となってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、皆さんのコーヒーライフがより豊かになることを祈っております!!
以上、まさてぃーでした!!
自家焙煎珈琲販売しています!