いよいよスターバックスのコーヒー豆『SPRING SEASEN BLEND 2021:スプリングシーズンブレンド 2021』を使ったオリジナルのハンドドリップレシピを考えていきますよ~!
前回のドリップレビュー編では、スターバックスの推奨するレシピを参考にハンドドリップをしました。
前回のお話はこちら↓↓↓↓↓
さて!今回は、待ちに待ったスターバックスの『SPRING SEASEN BLEND 2021:スプリングシーズンブレンド』をハンドドリップで淹れて飲んでいきたいと思います!! 前回はパッケージを手に取っていろいろと味わいの予想[…]
スターバックスのレシピでも十分に美味しいコーヒーが淹れられますが、自分に合わせたレシピを考えるのもコーヒーの楽しみ方のひとつです。
コーヒーはとっても奥が深いので、探求していけばいくほど面白い発見がありますよ!
詳しいレシピの作り方やオリジナルレシピをご紹介いたしますので、スターバックスの『スプリングシーズンブレンド』や、それ以外のコーヒー豆でもオリジナルレシピを美味しく作ってみたいと思う方の参考になると思います。
それでは行ってみましょう!!
味の分析
まずは、スターバックス『スプリングシーズンブレンド』をドリップする際の味の分析からしていきます!
ドリップする際の味の分析方法は、前回の『ケニア』編と同様に注ぐお湯の投数毎に抽出される味わいを調べていきます。
詳しい分析方法はこちら↓↓↓↓↓
いよいよスターバックスのコーヒー豆『ケニア』を使ったオリジナルのハンドドリップレシピを考えていきますよ~! せっかくの大好きなコーヒー豆なので、自分が美味しいと思うレシピも考えたいですよね。 コーヒーはとっても奥が深いので、[…]
今回も5投分を5つのカップに別々に抽出していきますので、カップを5個用意します。
分析する際のレシピは、こんな感じでやっていきますよ~!!
- コーヒー豆:15g 中挽き
- お湯:270g 90℃
- ドリッパー:HARIO V60
- 00:00~01:00:55g(蒸らし込み)
- 01:00~01:30:55g 計110g
- 01:30~02:00:55g 計165g
- 02:00~02:30:55g 計220g
- 02:30~03:00:50g 計270g
見てください、この色の違い!!
左からの順に1投目→5投目となります!!
それでは、1投目のものから飲んでみましょう!!
最初に濃厚なコクと甘味が来るんだけど、スッと抜けていきます。
これだけ濃いと苦いと思うかもしれませんが、その苦みに勝る『甘味』を強く感じます。
これだけの甘味を逃がしてくれる明るい酸味もいるおかげで、後味がスッと抜けるので後引く美味しさのベースとなっています。
続いて2投目はいかがでしょうか??
爽やかなハーブというよりは、ウッディでどっしりとした風味です。
1投目に感じた甘味は少し抑えられて結構なビターテイストになっていますが、とにかくクリーミーな舌触りを感じます。
かなり奥行きがある、どっしりとした桜の幹を感じますね!!
続いて3投目はいかがでしょうか??
全体的に柔らかくてバランスの取れた味わいになっています。
ただ、これ単体だと個性が無い。
しかし、このマイルドさがないと全体の調和がとれないように思います。
縁の下の力持ち的なポジションですね!!
続いて4投目はいかがでしょうか??
全体的に薄いんだけど、その味の大半を渋みと苦みが占めています。
4投目くらいからはネガティブ要素がくっきりと現れてきますね!!
最後に5投目はいかがでしょうか??
土臭さが入って来ちゃってますね。
すっごく薄いのですが、ほぼすべてを雑味の要素が占めています。
1~5投目の味わいをまとめるとこんな感じになりました。
- 1投目~01:00:爽やかで濃厚なコクと甘み。
- 2投目~01:30:深いハーブ感とビター感。甘みが減。
- 3投目~02:00:マイルドでバランスが良い。
- 4投目~02:30:渋みと苦みがでてくる。
- 5投目~03:00:雑味が出てくる。
こんな感じで、『スプリングシーズンブレンド』のポジティブ要素とネガティブ要素の出方が分かってきました。
どれだけネガティブ要素を抑えつつ自分の好きなポジティブ要素を出してあげられるかが腕の見せ所ですね!
オリジナルレシピ
ということで、抽出の前半から2分くらいの早めの時間でポジティブ要素がぎっしりと詰まっている感じということが分かりました。
湯温は85℃で抽出時間は2分くらいにしてみましょう!
そして、抽出初期の爽やかで濃厚なコクと甘みをストレートに感じられるようなレシピにしたいですね!!
オリジナルレシピでは桜の幹の存在を少し抑えつつ、花びらの蜜感やそよ風を感じられるようにしたいですね!!
ということで淹れ方の検証をすすめてみたところ、こんな感じのレシピができました!!
- コーヒー豆:15g
- 挽き具合:中挽き
- お湯の量:270g
- 湯温:85℃
- ドリッパー:フラワードリッパー
- 00:00~00:40:40g(蒸らし)
- 00:40~01:10:60g(計120g)
- 01:10~02:00:150g(計270g)
それでは、こちらのオリジナルレシピで抽出していきましょう!
抽出開始
今回は春の桜を想像させる、カタチも美しいフラワードリッパーで淹れたいと思います。
というのも、見た目だけの判断ではありません。(笑)
ドリップサーバー、ドリッパー、コーヒーフィルターをセットしたら、ペーパーリンスを行います。
ペーパーリンスはやってもやらなくてもいいですが、僕はペーパーリンスおすすめです!
気合が入ります!!
それでは15gに計量したスターバックス『スプリングシーズンブレンド』を中挽きに挽きます。
コーヒー豆を挽くときにコーヒーミルにどうしても挽いた粉が少し残ってしまうので計量するときは15.5gなど、ちょっとオーバーするくらいが丁度いいです。
挽き具合はこんな感じです。一粒が1mmくらいの大きさですね。
自宅にコーヒーミルを持っていない方はスターバックス店舗で購入の際に「中挽き」に挽いてもらったものを使用しましょう。
ちなみに、コーヒー豆は粉の状態ですと鮮度劣化のペースがとても速いので、こちらの以前の記事の方法で保存してみてください!
まさてぃー コーヒー好きの皆さんこんにちは!! PORT OF COFFEE代表のまさてぃーです!! PORT OF COFFEEのコーヒー豆をご購入くださるお客様の中で、コーヒー豆を粉の状態で保存するにはどうする[…]
お湯を用意しましょう!!
沸かす温度は85℃です。
ガツンとくる苦みが抑えられる温度帯になります。
それでは、挽いたコーヒー豆をドリッパーにセットして(セットしたコーヒー豆は平らにならして)蒸らしのお湯を40g注いでいきます。
ゆっくりと、コーヒー豆全体に染み渡らせるように注いでいきます。
豆のリアクションをしっかりと見てあげましょう。
ぷくぷくとガスが出ていますね!
蒸らし時間は40秒ほどではありますが、豆のリアクションを見てあげて、まだ膨らむようであれば膨らみ切るまで待ってあげましょう。
逆に、最初の注ぎ始めからリアクションのない場合は、1投目を更にゆっくりと全体にぽたぽたとお湯をかけてしっかりとお湯を含ませてあげましょう。
コミュニケーションスキルが試される瞬間!
時には嫌われる勇気も大切!!
蒸らしを終えたら、続いて2投目です!!
2投目の60gはあまり攻めずにコーヒードームの中心あたりを重点にゆっくりと注いでいきます。
このあたりで、『スプリングシーズンブレンド』のもつ甘味と酸味のベースが作られるイメージですね!!
続いて3投目で一気に270gまで注ぎきります!!
バスケで言う田臥勇太選手のフェイント並みに圧巻です。
お湯を注ぎ終えたら、ドリッパー内のお湯が落ちきる前にドリッパーを外してあげましょう。
ドリッパー内のお湯を落とし切ると、雑味が出る原因となってしまいますので、「もったいない」と思わずにドリッパーをとってあげましょう。
MOTTAINAIを全世界へ!!
最後にドリッパーを揺らしてサーバー内のコーヒーの濃度を均一にします。
コーヒーカップに注いだら出来上がりです!!
お待たせいたしました!『スプリングシーズンブレンド』です!!
さて、お味はいかがでしょうか!?
まるで桜の花のような若いけれど甘みのある質感を感じます。温度が下がってくると、ハーブ感が出てきますね!
レモングラスのような爽やかなハーブ感というよりも、シソのような少し重みがあるんだけどスッと抜けていくハーブ感ですね。
まるで満開を終えた葉桜を連想させてくれます。
ここでひと手間
さらにクリアな味を目指したいのなら、欠点豆を取り除くと雑味や強い苦みを抑えることができます。
欠点豆とは、割れた豆や貝殻豆と言われる通常の豆とは異なる形の豆をいいます。
コーヒーの焙煎の際に、他のコーヒー豆と火の通りやすさが異なるため、バラつきが生まれます。
この焙煎のバラつきが、味のニュアンスに影響を与えます。
さらにクリアな味を目指すのであれば、この欠点豆を取り除く作業(ハンドピック)をすると良いでしょう。
こんな感じのものが欠点豆です。
コーヒー豆の内側がくりぬかれたような形をしているのが貝殻豆です。
どちらかというと僕はハンドピックしてから淹れたい派ですが、休日のゆっくりしたときにハンドピックはやりたいですね。(笑)
ちなみに今回のオリジナルレシピは、ハンドピックせずに淹れています。
それでも十分に美味しいですよ!!
スターバックスの愛情が伝わる素晴らしいブレンドですね!!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
それでは、皆さんのコーヒーライフがより豊かになることを祈っております!!
以上、まさてぃーでした!!
自家焙煎珈琲販売しています!