今回は希少種と呼ばれているコーヒー豆のパカマラ種をご紹介いたします。
スポンサーリンク
パカマラ種の歴史
パカマラ種は、ブルボン種の突然変異種であるパカス種とマラゴジッペ種をかけあわせて作られた品種です。
パカマラ種の誕生にはマラゴジッペ種が大きく関係をしています。
上質で収穫量も多いマラゴジッペ種ですが、樹木が大きく生産者の負担になるため、マラゴジッペ種の欠点を克服するためカトゥーラ種などど同じく矮小種(成長しても樹木が低い)であるパカス種との人工交配をして「パカマラ種」は誕生しました。
パカマラ種の開発は、1958年からエルサルバドル国立コーヒー研究所(ISIC)が研究を開始し、様々な品種との人工交配の結果生まれました。
パカマラ種は樹木が成長しても比較的小型な樹木となり、生産者が栽培する上で負担が少なく効率がよい品種となりました。
人工交配の元となった「パカス種」と「マラゴジッペ種」の品種名に沿って、「パカマラ種」と名付けられています。
パカマラ種のコーヒー豆の特徴
では、パカマラ種のコーヒー豆の特徴をお話しましょう!
- マラゴジッペ種と同様に特徴的なとても大きな豆の形
- ゲイシャ種に似た素晴らしい香りと独特の酸味が特徴
品種改良のおかげで比較的小型な樹木となり、生産者が栽培する上で負担が少なく効率がよい品種として生まれたパカマラ種ですが、さび病に非常に弱いというマラゴジッペの短所も引き継いでおり、生産量が少なく非常に希少な品種となっています。
まとめ
品種改良を経て素晴らしいコーヒー豆がこの世に誕生をしたのですが、同時に親品種であるマラゴジッペ種の短所も引き継いでいることから、品種改良での弱点をすべて克服することの難しさを感じます。
マラゴジッペ種の長所をしっかりと受け継ぎつつ、上質で生産性の高いコーヒー豆を創り出した研究者の情熱と努力を感じるコーヒーと言えるでしょう。
パカマラ種のコーヒーはこちら