コーヒーが好きで毎日コーヒーを飲む方も多いと思いますが、何気なく飲んでいるコーヒーの品種ってご存知ですか?
今回は、コーヒーの品種についてお伝えいたします。
コーヒーの品種を知ると、様々な味や風味の特徴を知ることができるので、コーヒーライフがより豊かになりますよ。
この記事を通して、みなさんのコーヒーライフがより豊かになったら嬉しいです。
このブログは元バリスタの管理人が今まで培ってきた知識と経験をもとにみなさんのコーヒーライフをより豊かなものにしたい一心でお伝えしております。
コーヒーの品種
コーヒー豆の採れるコーヒーの木(コーヒーノキ)はアカネ科コフィア属の常緑樹で、コーヒーの品種は大きく分けて3種類あります。
- アラビカ種
- カネフォラ種(ロブスタ種)
- リベリカ種
アラビカ種
アラビカ種の原産地はエチオピアが起源とされており、6~9世紀頃にアラビアに伝播されました。
はじめて栽培されたのがアラビアの地となったため、アラビアが「アラビカ種」という名前の起源になったという説があります。
その後、17世紀から徐々に世界中にアラビカ種の栽培が広がり、徐々に様々な土地での変種が誕生しました。
もともとエチオピアにあったアラビカ種のコーヒーの木が世界中に散りばめられたため、各地での新たな品種の誕生となり、現在は200余りの種が誕生しています。
アラビカ種は豊かな風味と酸味をもっているのが特徴です。
アラビカ種の木は標高1,000~2,000mの高地で栽培されています。これは、高品質のアラビカ種のコーヒー豆を育てるためには寒暖差の激しい場所が好まれるからです。
芽が出てから収穫できるまで5~6年かかり、収穫は30年ほどでできなくなると言われています。
また、霧や乾燥、病害虫や気温の影響を受けやすく、デリケートで扱いにくい品種でもあります。
カフェインの量は次に紹介する「ロブスタ種」の約半分です。
- アラビカ種は世界に流通する高品質なコーヒーの主流となっている品種。
- 標高の高い土地で育つ。
- 病虫害に弱いためロブスタ種(カネフォラ種)よりも栽培に手がかかる。
原産地 | エチオピア |
豆の形 | 楕円形・偏平 |
栽培高度 | 1000m ~ 2000m |
味わい | 豊かな香りと酸味がある |
収穫までの期間 | 栽培から約3年 |
ロブスタ種(カネフォラ種)
ロブスタ 種は1898年、アフリカのコンゴで発見されました。アラビカ種と比べて歴史は浅く、世界に広まったのは1950年代からとなります。
病害虫に強く安価で低地でも栽培可能で、1本の木での栽培量が多いためアラビカ種と比べて栽培が容易です。
そのため1860〜1880年にかけてアラビカ種の疫病の大流行により病害虫に強いロブスタ種が多く導入されていきました。
ロブスタ 種はストレートで飲むと、特有の雑味や泥臭さがあるため、ストレートで飲まれることはほとんどなく、インスタントコーヒーなど安価なブレンドコーヒーで飲まれることが多いです。
カフェイン量はアラビカ種の約2倍と多めです。
- アラビカ種よりも標高が低い土地で育つ。
- 病虫害に強く実が多くつく。
- インスタントコーヒーや安価なブレンドコーヒーで飲まれることが多い。
原産地 | コンゴ |
豆の形 | 丸形・大粒 |
栽培高度 | 500m ~ 1000m |
味わい | 苦みが強くカフェインが多い |
収穫までの期間 | 栽培から約3年 |
リベリカ種
リベリカ種は、アフリカ西海岸のリベリア共和国を原産国としている品種です。
現在の生産国は原産国のリベリアをはじめ、アフリカのコートジボワール、アンゴラ、インドネシアが主な生産国です。
世界全体のコーヒー流通量の1%にも満たしておらず、主に栽培地域内のみで生産、消費されているほか、栽培地以外ではヨーロッパでの消費が多いため日本でリベリカ種を見ることはほとんどないでしょう。
”伝説”と呼ばれるほどのその希少性から、レアなコーヒー豆として扱われています。
豆の形は菱形で、強い苦みをもつのが特徴です。
現在は交配などの研究対象となっており、今後の生産に期待が持てます。
- 低地や平地での栽培が可能。
- 少雨や病虫害に強い。
- 消費量は少なく、主にヨーロッパで消費されている。
原産地 | 西アフリカ |
豆の形 | ひし形 |
栽培高度 | 200m |
味わい | 苦みが強い |
収穫までの期間 | 栽培から約5年 |
まとめ
コーヒー豆の品種はとても奥が深く、最近ではロブスタ種は缶コーヒーなどの他にも、エスプレッソに使うコーヒー豆にブレンドすることでクレマ(エスプレッソの甘み成分)が出やすくなるということで活用もされています。