カトゥアイ種はカトゥーラ種とムンドノーボ種を人工交配して生まれた比較的新しい品種です。
カトゥアイ種の歴史
カトゥアイ種誕生のきっかけとなったのは、1950年代からブラジルを中心にコーヒー農場へと広がったムンドノーボ種が元となります。
ムンドノーボ種は、バランスのとれた風味の良さと収穫量の多さが優れていたものの、樹高が高いため収穫や管理をする生産者にとって大きな負担となっていました。
そのため、樹高の低いカトゥーラ種と交配することで、樹高を低く抑えながらもムンドノーボ種の良い特長も残した品種の開発が行われました。
約20年という長きにわたる研究者の試行錯誤の末、1972年からカトゥアイ種は栽培用として配布されるようになりました。
カトゥアイ種の元となったムンドノーボ種は、ブラジルをはじめとする南米では広く栽培されたものの、その欠点である樹高の高さがネックとなり、中米諸国では広く栽培されるには至りませんでした。
そのような背景のあった中、ムンドノーボ種の欠点である高い樹高を克服したカトゥアイ種は中米諸国で広く受け入れられ、ホンジュラスでは現在、カトゥアイ種がアラビカ豆の生産量の約50%を占めるまでに広く栽培されるようになりました。
カトゥアイ種のコーヒー豆の特徴
カトゥアイ種の特徴は、
- 標高が低くても育ち、病中害に強い
- 軽くて飲みやすく、酸味やコクのバランスがとれている
100%カトゥアイ種での流通は少なく、他の品種と混ぜ合わせて販売されていることが多いです。
ムンドノーボ種の長所を受け継ぎ、標高が低くても育ち、病中害に強いため、生産者にとっては優秀なコーヒーの木と言えるでしょう。
まとめ
ムンドノーボ種の発見から間もなく開発が始められたカトゥアイ種ですが、ムンドノーボ種の素晴らしさを広めるため、また、商業的にコーヒー農家を支えるために開発された品種です。
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